osaka115>バス運行系統変遷

年表(年別)

各年ごとの変遷をまとめています。
1927年~1945年|【以降作成中】1945年~1974年|1974年~2002年|2002年~現在

年表(番号別)

系統番号ごとの変遷をまとめています。
1927年~1945年|【以降作成中】1945年~1974年|1974年~2002年|2002年~現在

系統番号から見る115年

時代の区切りについて

当ページでは1945年、1974年、2002年で区切り4分割して整理を行う方針です。これは番号で見る上で都合がよいからですが、まずはその大まかな変遷に触れます。
1つ目の1945年は大空襲と終戦の年であり、終戦時点の運転系統を区切りとしています。この間も大規模な番号振り直しが1939年と1940年に行われていますが、これは大阪乗合自動車(青バス)買収に伴う措置でした。
2つ目の1974年はゾーンバス制度導入によるもので、既存の系統を幹線系統と支線系統に分け、ゾーンバス用の付番方式が始まったものです。
3つ目の2002年は反対に、ゾーンバス制度廃止によるものです。これにより、幹線・支線の区別がなくなりました。また、この改正時には小型ノンステップバス「赤バス」の名称が決定し、本格運行を開始しています。

系統名は基本的に番号(数字)で表されますが、派生系統の示し方は時代によって様々あり、概ね戦前・戦時には派生系統は「特」が数字の前につけられる系統、数字の後に「甲」「乙」がつけられるもの、枝番「-2」となるようなものがみられます。
戦後は、これらの数字の後にABCがつく方式も加わり、「特」の代わりに「臨」がつけられる場合も出てきました。また、1974年のゾーンバス制度開始に伴って、ゾーンバス路線には「幹線」「支線」「臨」「特」などが番号の前に付加される形式となり、複雑を極めていきます。
2002年以降は、前述の通りこれらの漢字部分が無くなって数字のみあるいはそれに派生を示すABCが付くシンプルな形式となりました。

事業開始時の計画系統

実際には開設時には区間が変更されたり、番号も異なる場合がありますが、当初の事業計画を知ることができます。
運転時間は7時から(6~9月は6時から)23時までとし、一部の系統や区間は朝夕のみ(8時~10時と16時~20時)の運転を計画していました。
ちなみにこの時代の市電は「い号」「ろ号」というようにかな(ひらがなかカタカナかは資料によってまちまち)で振られており、市バスは数字が振られることとなりました。市電はかな、バスは数字という区分は1944年6月に市電系統が数字化されるまで続きます。
系統起終点運行時間
[1]桜橋~阿部野葬儀所前
[2]阪急電車前~阿部野葬儀所前
[3]野田阪神電車前~上本町六丁目
[4]阿部野橋~平野
[5]桜橋~阿部野橋
[6]東野田町九丁目~千舟橋玉船橋~千舟橋は朝夕のみ運転
[7]野田阪神電車前~鶴町小林町~鶴町は朝夕のみ運転
[8]天神橋筋六丁目~桜島春日出車庫前~桜島は朝夕のみ運転
[9]北浜二丁目~沢上江町二丁目天神橋筋五丁目~沢上江町二丁目は朝夕のみ運転
[10]船津橋~堂島大橋、大運橋通~木津川運河
[13]阿部野橋~帝塚山朝夕のみ運転

終戦時の運転系統

1938年以降、燃料事情悪化から徐々に路線整理が進み、市電の無い地域との輸送がメインとなりました。さらに、1945年に入ると度重なる空襲により、大規模な路線縮小を行わざるを得なくなり、8月15日時点の営業区間は下記のとおりです。
系統起終点
[3]阿倍野橋~播磨町
[9]阿倍野橋~平野京町一丁目
[特9]阿倍野橋~杭全町
[13]今里電車終点~寺田町
[特16]今里電車終点~高井田
[32]都島本通三丁目~今市町終点
[36]阪急阪神前~鶴見町
[特36]阪急阪神前~蒲生町四丁目
[49]大国町~住吉公園

ゾーンバス制開始時の系統

ゾーンバス制は1974年11月28日に東住吉区東南部・平野区南部で導入されたもので、従来の郊外から中心部へ直接乗り入れる系統をやめ、中心部側の路線が集中する区間を幹線系統(ラインバス)、郊外側を支線系統(ゾーンバス)として分離したものです。
このとき乗り継ぐことで運賃が倍になってしまうことを避けるため、幹線と支線とを乗り継ぎできる停留所をそれぞれ定め、そこでの乗り継ぎは無料とし、乗継券を発行することとなりました。乗り継ぎができる組み合わせを示す必要もあり、番号の前に「幹線」「支線」が付くようになりました。
また、一部の系統やラッシュ時などは直通運転を行う場合もあり、これらは幹線に「特」や「臨」が付きます。こういった系統では幹線区間と支線区間を持ち、境界を超えてしまうと乗り継ぎをしたのと同じとみなされますが、反対に幹線区間・支線区間内の完結利用であれば、支線系統または幹線系統への乗り継ぎができるものでした。

■ゾーンバス導入に伴い設定された系統(1974.11.28改正)
系統起終点備考
[幹線1]地下鉄動物園前~出戸乗継停留所:平野南口、出戸南口、出戸
[幹線2]地下鉄動物園前~出戸乗継停留所:中野中学校前、平野区役所前、平野南口、出戸南口、出戸
[幹線3]長居車庫前~長原北口乗継停留所:中野中学校前、平野区役所前、平野南口、出戸、出戸南口、長原北口
[幹線4]地下鉄長居~長原北口乗継停留所:湯里町四丁目、喜連西池前、喜連住宅前、瓜破東口、出戸、出戸南口、長原北口
[支線1]出戸~長吉六反乗継停留所:出戸、出戸南口、長原北口
[支線2]出戸~長吉車庫前乗継停留所:出戸、出戸南口、長原北口
[支線3]出戸~川辺乗継停留所:出戸、出戸南口
[支線4]平野南口~瓜破乗継停留所:平野南口、喜連住宅前
[支線5]平野区役所前~瓜破東口乗継停留所:平野区役所前、喜連西池前、瓜破東口
[支線6]中野中学校前~矢田住道町乗継停留所:中野中学校前、湯里町四丁目
[幹線臨1A]平野駅前~長吉車庫前幹線1(※平野駅前発)+支線2の直通
[幹線臨1B]平野駅前~長吉六反幹線1(※平野駅前発)+支線1の直通
[幹線特2]地下鉄動物園前~川辺幹線2+支線3の直通
[幹線特3]長居車庫前~長吉六反幹線4+支線2の直通
[幹線特4]地下鉄長居~長吉車庫前幹線4+支線2の直通

赤バスの系統番号

2000年5月20日から試験運行が開始され、2002年から「赤バス」を名乗った小型ノンステップバス路線がありました。
これらは案内上、系統番号ではなく「浪速東ループ」など路線名形式で案内がされていましたが、内部的には200番台の系統番号を持っていました。一般バスは100番台までしかないため、区別できる形式でした。
赤バスは2013年4月1日から一般バスに統合され、通常の付番グループに吸収され、200番台の系統はなくなりました。

更新履歴

2023.07.07 更新
2023.05.04 公開

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